夜の空気感
冬は日が暮れるのが早くて、5時で勤務先を出るときは既に夜。
夜の街を歩いていると、独身の頃のことを思い出してちょっと甘酸っぱい気持ちになる。朝の通勤ラッシュでそんなことはあまりないのだけど(笑)。
それは私だけでなく、出産後フルタイム勤務をやめている友人はそれに少なからず共感してくれる。
なぜ夜なのか。たぶん暗くなって見えなくなるいくつかの情報の代わりに、スポットライトのあてられたところの記憶が塗り重なっていくのではないかと思う。景色が制限される分、匂いとか、音もそこに封じ込められていく。それが夜の空気に触れると、いつかの夜の空気の記憶とともによみがえるんじゃないかな。
なんとなく繰り返していた10代20代のころの夜が愛おしい。
何があったわけでもないのにね。